IIBMP2023 セッション

 若手の会企画:「研究室マネジメント」について話し合おう!

IIBMP2023 (2023年日本バイオインフォマティクス学会年会)にて, 若手の会ではセッション「若手の会企画:研究室マネジメントについて話し合おう!」を企画しています.  本セッションは, 4名の多様なバックグラウンドをお持ちの研究室主催者の先生をお招きし, 若手の会スタッフ, そして会場の皆様と共に, あなたの所属する研究室をより良くするためのヒントを皆で考えます! 

実施日:2023年9月8

開催報告

無事にIIBMP2023にてセッションを行うことができました。当日は若手の会のスタッフが座長を務め、まず研究室生活の満足度や課題点に関する事前アンケートの結果を共有しました。事前アンケートの結果からは、(1)研究室内のゼミ・勉強会の形式、(2)研究の相談頻度、(3)ラボ内外との共同研究のきっかけや進め方、(4)研究室内の研究以外の業務、(5)教員とのキャリア相談の機会等について、様々な研究室の良い取り組みや課題点などが見えてきました(こちらもご覧ください)。

次に4名の研究室主宰者の先生方に各研究室での取り組みについてご講演頂きました。一人目の齋藤先生(産総研)からは、他のバイオインフォの研究室との違いを示す上でも研究室としてのビジョンや研究モットーを明確に示すことを大切にされているというお話をいただきました。清水先生(早稲田大)からは、研究室の雰囲気作り(「部室のような雰囲気」など)をラボメンバーに応じて変えてきたというエピソードや、研究と教育のバランスについて悩みながら指導しているといったお話を頂きました。波江野先生(東京理科大)からは、具体的にPIとしてどのような一週間を過ごされているかというお話や、他の研究室(wet実験系)にも呼びかけて勉強会を開くなどの取り組みをご紹介いただきました。最後の演者の山田先生(東工大)からは、博士課程学生ごとに修士以下の学生を束ねるチームを作って研究するという階層的な研究室の運営についてお話頂いた上で、共同研究者へのリスペクトの重要性を学生に強調していることや、学生の自由度を保ちつつPIとして研究指導するバランスを気をつけているといったお話を伺いました。

当日は、総合討論の時間が不十分になったことや、若手の会として事前に論点を整理しきれなかった部分など反省点も残りましたが、ご登壇頂いた先生方、会場スタッフの方々、そして参加者の皆様のお陰で大いにセッションを盛り上げることができました。改めて感謝申し上げます。今後も若手の会として、研究者の世代間の意見交換の場になるようなセッションも企画していけたらと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

事前アンケート結果

皆さま、アンケートへのご協力ありがとうございました。生命情報関連分野の研究室に所属する学生またはポスドクを対象に36名の方にご回答いただきました。

下記の通り、アンケート結果を公開致します。


IIBMPセッションで用いたスライドはこちら


全てのアンケート結果をまとめたスライドはこちら

概要

このページをご覧の皆さまの多く、生命情報に関わる研究室に所属している(いたことがある)かと思います。一口に生命情報分野の研究室と言っても、分野・構成員・産学連携・所属機関などは研究室ごとにさまざまで。多様な研究室のそれぞれにはきっと研究環境をより良くする工夫やノウハウが蓄積されているはずです


そこで本セッションでは、以下の3ステップで、研究室に所属する側と運営する側の双方の視点から、研究室マネジメントについて議論します。

1)生命情報科学若手の会が事前アンケートで収集した研究室マネジメントに関する声・問題意識を提示します。

2)異なる分野の研究室を運営している4名の現役PIに自らの研究室マネジメントの工夫をご紹介いただきます

3)フロアからの意見も集めながらパネルディスカッションを行います。


これにより学生、ポスドク、教員を含む全ての参加者がより良い研究環境を作っていくためのヒントを得られる機会にすることを目的としています


事前アンケート

本アンケートは、生命情報関連分野の学生・ポスドクを対象に、皆様が感じている研究室環境についての課題・問題意識、またそれらに対する改善策のアイデアや所属研究室での実際の取り組みの情報を収集し、研究者間で共有することを目的としています。

学会当日には、本アンケートの結果を共有するとともに、幅広い分野の研究室を運営している4名の研究室主宰者の先生方に自らの研究室マネジメントの工夫をご紹介いただくことで、研究室に所属する側と運営する側の双方の視点から、よりよい研究環境を作っていくためのアイデアを議論します。


対象

 生命情報関連分野の研究室に所属する学生またはポスドク

回答締切

 2023年8月21日(月)

回答所要時間

 3 ~ 10分程度

事前アンケートはこちら